ネイチャーアクアリウム的生活 | |||||
なかなか記事をまとめられませんでした。 楽しみにしていた方(そんな人いる?)遅くなってすいません。 アシスタント(同行の嫁)がカメラの設定を連写にしたまま撮影していて、画像の整理にHDD買ってしまいました・・・底床買うはずの小遣いが・・・(ToT) さて、記念すべき第1回目は、知る人ぞ知る名庭というか名石(臥牛石)を要する京都・妙蓮寺です。記事、長いですよ~~ <<石庭データ>> 所在:本門法華宗大本山妙蓮寺 http://www.eonet.ne.jp/~myorenji/index.html 庭銘:十六羅漢石庭 作庭者:玉淵坊日首 全景 本来見るべき位置である屋内からの撮影です。 縁側に座っての視点 この石庭は、これらの視点から鑑賞することを目的に作られたということですが、水景を見慣れている我々には少し違和感があるかもしれません。 こういった石庭では、横長のワイド感のある庭と縦長の奥行き感のある庭とがありますね。 この石庭も、本来の縦長視点以外に横長視点での鑑賞が可能になっています。 ここでいう鑑賞とは、このお寺で生活している上でのこの庭を見る場所という意味です。 観光客のために通される場所は、庭の本来の鑑賞位置とかけ離れている場合があるので注意が必要です。 その画像。 廊下を歩きながらの風景 ほぼ見えません。 真正面の石しか見えないような構造です。 これで座敷に座ると、本当に石が1つ見えるだけになってしまいそうです。 ただし、その見えている石とは、かの「臥牛石」。 秀吉から作庭者日首がもらった石です。 こういう説話・・・・ とある伏見城での秀吉と日首の歓談、日頃の貢献に対して褒美をもらえることになった日首。 何を思ったか、伏見城内の庭にある秀吉ご自慢の庭石「臥牛石」を下さいと言いました。 この石は、もう一つのやはり自慢の庭石との対となっている石。 普通なら断られるところですが、したたかな日首。 この石を自分が寺(妙蓮寺)へ帰るまでに届いてなければお返しします。という条件を付けた。 どでかい石をユニックやトラックがない時代に、おうちへ帰るまでに届けるなんて普通は不可能なんですが、時の権力者豊臣秀吉はそれを実現した。それほどの力があったというお話の元、この石はこのお寺に今も鎮座しています。 さて、肝心の石庭の構成を見てみましょう。 十六羅漢というぐらいですから、石は16あります。 石組の構成は、7群16石。 親石は、やはり臥牛石。 臥牛石を中心に向かって左側。 右奥 右手前・・・ちょっと角度的に苦しいですが、2石あります。 臥牛石正面手前 斜めからの全景 カメラでは、限りなく魚眼に近いレンズでないと、横長視点での全景撮影は不可能です。 ですので、その場の臨場感がなかなか伝わらないかもしれませんが、(それと当日ベストポジションを雑誌か何かのカメラマンが陣取っていたので、そこからの撮影ができませんでした) 臥牛石はかなり大きな石で、画像で見るとおり横から見るとドカンと1つだけ置かれている、非常に無造作な配石と思われがちです。 ですが、本来の視点である縦長になるといかがでしょうか? 再度縁側視点の画像を載せます。 縦視点だと縦長になる臥牛石は、遠近感でほどよい大きさになり、手前の2石の群と重なるようになって、孤立感もなくなります。 石の気勢は、臥牛石と手前の左2群は、大方が手前への気勢を中心に配石され、その気勢が強くなりすぎないように中心部の一番大きな石群では奥側や上方に向けての配石をして庭全体の気勢のバランスを保ってます。 奥側の石群は、奥へ向かう気勢で配石されているため、より奥側への空間の広がりを感じさせます。 ここの石群のバランスと、庭全体のバランスの調和。 強すぎる親石の印象をなじませるためのテクニック。 ここでの修学は、その辺になるでしょうか。 さて、庭のすぐ横に出されている、庭の解説板。 その他の妙蓮寺のお庭。 ↓↓↓こちらは入れなかったので、裏側から撮影。新しいお庭のようです。 やっぱりデジイチ持って行って、超広角レンズで撮影しなければダメですね。 次回も続く・・・・か?それは皆さんのポチ次第!!
by natureaquarium
| 2008-10-01 12:11
| NA的生活
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